ピラティスって冷え性にも効果があるの?
寒い季節に、悩む冷え性。
ピラティスは冷え性にも効果があるのかについてご紹介していきます。
なぜ冷え性になるのか?
体温調節は、①熱産生 ②熱移動 ③熱放散 が複雑に調整されることで行われています。
これらのどこかに障害が起きると冷え性になりやすいです。
冷え性の体温調節機構の障害
- 熱産生の障害:基礎代謝が低い、筋肉量が少ない等により、熱を作り出す量が少ない。
- 熱移動の障害:心臓のポンプ機能の低下、貧血、むくみ、皮膚血管が過剰に収縮する等により、血流が悪くなる。
- 熱放散の障害:皮下脂肪が少ない、皮膚の血流が増加する、発汗過多、皮膚血管が収縮しにくい等により、熱を放出し過ぎる。
ピラティスでは①熱産生の障害 ②熱移動の障害に効果が期待できます。
筋肉と基礎代謝の関係
熱産生・熱移動には基礎代謝が大きく関わっています。
代謝とは?
細胞が物質を取り入れ分解し、新しい物質を合成、分泌・排泄する過程のこと。
この過程で熱が発生します。
基礎代謝とは?
生命維持に必要なエネルギー消費量。内臓の活動や体温維持に用いられます。
肝臓・筋肉・心臓・中枢神経・腎臓などは代謝が盛んで、皮膚・骨などは代謝が低くなっています。
筋肉による熱産生
筋肉は収縮時に大量の熱を発生します。
寒い時は筋肉を律動的に収縮させ、身体を震えさせることで熱を作り出します。
つまり💡
筋肉量が多い=産熱源が多い
筋肉量が増えると基礎代謝が上がる・体温が上がる
ということなのです。
ピラティスと基礎代謝
ピラティスは深い胸式呼吸をしながら行うエクササイズです。
体の深部にある筋肉を正しく働かせることで、関節や筋を理想的な状態に導きます。
これによって以下のことが起こります。
このように熱産生・熱移動に良い影響が働き、基礎代謝が上がり体温も上がるのです!
寒い冬こそ動きましょう
特に冬は、体が生命維持の為に優先的に内臓に熱を運ぶので、抹消部の手足は冷えやすくなります。
ピラティスで体の中から温まる身体づくりをして、冬を乗り切りましょう!
参考文献
- 黒沢美恵子,長谷川薫:コメディカルのための専門基礎分野テキスト 生理学 第2版.p196-197,p268,p272-273,中外医学社,2008.
- Hyo Taek Lee, Hyun Ok Oh, Hui Seung Han, Kwang Youn Jin, Hyo Lyun Roh.Effect of mat pilates exercise on postural alignment and body composition of middle-aged women. J Phys Ther Sci. 2016 Jun; 28(6)
- Cakmakçi O. The effect of 8 week pilates exercise on body composition in obese women. Coll Antropol. 2011 Dec;35(4):1045-50.
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