足のお悩み~扁平足~
外反母趾や足底腱膜炎などを引き起こす可能性のある、扁平足。
扁平足とは土踏まずが減少した足の事を言います。
足には3つのアーチ(外側縦アーチ・内側縦アーチ・横アーチ)があり、扁平足はその中の内側縦アーチが過剰に低下する事で起こります。
足のアーチは荷重時に柔軟にたわむ事で、衝撃を吸収する作用があります1)。
また、歩行やランニングにおいては前方への推進力を床面に伝える際に、アーチを挙上して剛性を高める事で力の伝達率を高めています1)。
そのため、アーチが低下する事でこれらの作用が失われる事になるのです。
扁平足にならないように予防をする事はもちろん、扁平足をそのままにせず悪化しないように予防する事も重要です。
内側縦アーチを支える組織
内側縦アーチは関節包や多くの靭帯、足底腱膜などの静的支持組織や、足についている筋肉によって動的に支持されています。
静的支持組織で重要なのは、バネ靭帯(底側踵舟靭帯)、長・短足底靭帯、足底腱膜1)。
動的支持組織で最も重要なのは後脛骨筋1)です。
後脛骨筋2)
[起始]
下腿骨間膜後面の上半、脛骨・腓骨の骨間膜側
[停止]
主に舟状骨粗面と内側楔状骨に停止する。線維の一部は足底へと広がり、中間・外側楔状骨、立方骨底面にも至る。
後脛骨筋を鍛えるエクササイズ
全て痛みのない範囲で実施して下さい。
エクササイズ中に関節の痛みが出た場合は中止して下さい。
[ 10回 ]
両側の親指をくっつけ、5秒程度押し合う
膝の向きが変わらないように注意する。
[ 10回 ]
椅子や壁に手をついてバランスをとりながら
つま先を30°内側に向けて小指側に体重を乗せながら、踵をゆっくり上げ下げ
最後に
扁平足は足の筋力の問題だけではなく、骨盤の向きや股関節・膝関節からの影響や姿勢など、様々な要因によって起こります。
今回ご紹介したエクササイズのみで扁平足の改善を保証するものではありません。
扁平足予防のひとつとしてトレーニングに取り入れてみて下さい。
扁平足を予防して外反母趾や足底腱膜炎などの予防を図りましょう。
参考文献
- 片寄正樹(監修)・小林匠・三木貴弘(編):足部・足関節理学療法マネジメント.株式会社メジカルビュー社,2020,p110-112
- 青木隆明(監修)・林典雄(著):運動療法のための機能解剖学的触診技術―下肢・体幹.株式会社メジカルビュー社,2010,p205
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